サイディングは外壁塗装が必要ない?メンテナンスをしなかった末路とは
外壁にサイディングを採用している住宅は多く、「サイディングなら塗装しなくても大丈夫」と考えている方も少なくありません。
サイディングは耐久性が高く、外壁塗装が不要だといわれることがあります。
しかしながら、どんなに耐久性の高いサイディングでも、経年による劣化は避けられません。
特に、紫外線や雨風の影響を受け続けることで、表面の塗膜が次第に劣化し、防水機能が低下してしまうことがあります。
さらに、目地部分に使われるコーキング材も時間とともに硬化し、ひび割れが発生するため、その補修が必要になります。
そのため、適切なタイミングでメンテナンスを行わなければ、耐久性が落ちてしまいます。
たしかに外壁塗装が必要ない家はあります。
それは、下記の外壁の家です。
- タイル
- レンガ
- 樹脂系サイディング
しかし、このような外壁で作られている家は日本では少なく、多くの家では外壁塗装メンテナンスが必要となります。
外壁塗装メンテナンスを行わないと以下のデメリットが発生します。
- 外壁にひびが入る
- 建物が劣化する
- シロアリ被害に遭いやすい
- 雨漏りにつながる
外壁塗装メンテナンスは、家を建ててから10年前後経過していれば検討することをおすすめします。
外壁塗装によって家の見た目がきれいになるだけでなく、長期的に快適に住み続けるためにも必要なメンテナンスなのです。
本記事では、外壁塗装が必要ない家の特徴や、行わないデメリット、塗装を行うべきかどうか見分ける方法などについて解説します。
自分の家は外壁塗装すべきなのか知りたい方は、ぜひご覧ください。
外壁塗装が必要ない家はある?

家の種類によっては、外壁塗装を行う必要がない場合もあります。
塗装を行わなくて良い理由は、塗装しなくてもしっかりとした耐久性をキープしやすい素材が外壁に使われているケースがほとんどです。
外壁塗装が必要ない家の特徴

外壁塗装が基本的に必要ないとされている家の特徴は、以下のとおりです。
- レンガ
- タイル
- 樹脂系サイディング
レンガ
外壁がレンガでできている場合は、塗装を行わなくて問題ありません。なぜなら塗装を実施しなくても、レンガ自体が長持ちしやすい素材であるからです。レンガの耐用性は非常に高いことで知られており、中には50年を超えても頑丈に家を守り続けてくれるケースも少なくありません。
一方塗料10〜15年ほどで劣化するため、レンガよりも耐用年数が短いです。そのため、レンガの家には外壁塗装を行う必要性はさほどないでしょう。
タイル
外壁がタイルでできている家も、基本的に塗装しなくても問題ありません。なぜならタイルは30年以上耐える丈夫な素材であるからです。
タイルでできた外壁に塗装を実施するというのは、むしろリスキーだと言えます。なぜならタイルに塗装を行うと、「塗膜」と呼ばれる塗料を塗った際にできる膜がだんだんと劣化していき、見た目の印象が損なわれるからです。したがって外壁がタイルでできている場合は、塗装を行わない方が良いでしょう。
樹脂系サイディング
外壁が樹脂系サイディングでできている場合も、塗装の必要はありません。樹脂系サイディングも耐久性が高く、塗装なしでもしっかりと長持ちしてくれるためです。
なお同じサイディングであっても、窯業系サイディングや木質系サイディングは樹脂系サイディングよりもやや丈夫さに欠けます。
したがって窯業系サイディングなどの場合は、塗装や定期的な塗り替えが必要となります。
サイディングの種類 | 塗装の必要性 | 理由 |
---|---|---|
窯業系 | 必要 | 表面塗膜で防水しているため劣化すると危険 |
木質系 | 必要 | 吸水性があり腐食しやすい |
金属系 | 条件付き必要 | サビやチョーキングが発生する前に塗装推奨 |
樹脂系 | 基本不要 | 耐候性が高く塗膜が不要な構造 |
タイル | 不要(基本) | 表面材が無機で劣化しにくい |
レンガ | 不要 | 塗膜不要・そもそも素材自体が長寿命 |
外壁塗装をしない場合のデメリット
レンガ・タイル・樹脂系サイディングでできている場合は外壁塗装が必要ありませんが、それ以外の素材でできている家については外壁塗装が必要です。新築からある程度の期間が経過したら、必ず塗り替えを実施しましょう。
外壁塗装が必要なマイホームを持っている人の中には、「塗装は本当に必要なのか」と疑問視している方もいるかもしれません。
塗装には費用も時間もかかるため、塗装をせず放置してしまっているケースもあるでしょう。しかし外壁塗装を長い間放っておくと、家にさまざまな被害が発生する可能性があります。
外壁塗装をしないことで起こり得るデメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 外壁にひびが入る
- 建物が劣化する
- シロアリ被害に遭いやすい
- 雨漏りにつながる
それぞれのデメリットについて詳細に解説します。
外壁にひびが入る
外壁塗装を長い間実施せずにいると、壁にいくつものひび割れが発生します。ひび割れの多い家はボロボロな印象となるため、見た目の美しさが失われてしまうでしょう。
またひび割れによって、隙間から雨水や虫が入り込みやすくなる点も問題です。雨水や虫の侵入が起これば建材にダメージが与えられ、雨漏りなどのトラブルにもつながるでしょう。
建物が劣化する
外壁塗装を行う目的は、外壁材を守ることです。塗装を行わないと、家を守ってくれる外壁材の力が弱まり、家自体も劣化していきます。こうなると、ひび割れのような目に見える変化が生じ始めるでしょう。
また外壁塗装を実施しないことで起こる外見的変化は、ひび割れだけではありません。以下のような劣化も起こり始めます。
- 色があせてきて、黒ずみ始める
- チョーキングが起こる(壁に触れた際、手に白い粉が付着する)
見た目というのは、住宅における大きな魅力のひとつです。見た目の美しさが損なわれると、住んでいる人自身の気持ちも沈みやすくなるほか、近所の人からの印象も悪くなってしまう可能性があります。外壁塗装を定期的に実施し、大切な家の外観を魅力的にキープしましょう。
シロアリ被害に遭いやすい
塗装を実施していなかったり、塗装が剥がれたまま放置していたりすると、家の外壁材が剥き出しになっているのと近い状態になっていると言えます。
外壁材が十分に守られていない状態が続くと、日光や強風、豪雨などによってさらに外壁にダメージが与えられていきます。
またひび割れなど外壁の劣化が進んでいる場所からシロアリが入ってきて、シロアリ被害が起こる可能性もあります。
シロアリが侵入すると家が弱りやすくなり、耐久性が下がることにつながるためご注意ください。
雨漏りにつながる
外壁塗装を行わずにいると、外壁に亀裂が入ったり、表面を覆っている塗膜が剥がれてきたりします。こうなると亀裂が入った場所や塗膜の剥がれた場所から雨水が侵入し、雨漏りを発生させる可能性があります。
表面の亀裂や外壁のダメージについては、とりわけ注意が必要です。なぜなら大きな隙間ができることで、より雨水が入り込みやすくなるからです。
サイディングは新築何年までなら外壁塗装は必要ない?

新築10年までの家であれば、外壁塗装は実施しなくても良いケースがほとんどです。
ただし、立地や環境によって劣化の速度は異なります。
また塗装している塗料の種類によっても耐性年数が変わります。
【サイディングに使われている塗料別耐用年数の目安】
●アクリル系塗料 5年〜7年
●ウレタン系塗料 8年〜10年
●シリコン系塗料 10年〜15年
●フッ素系塗料 15年〜20年
そのため、定期的に外壁の状態をチェックし、劣化が進んでいないかを確認しておきましょう。
サイディングの外壁塗装が必要かどうか見分ける方法
「うちのサイディング、まだ塗装しなくて大丈夫かな…?」
多くの方が感じるこの不安。そこで、自分でできる簡単なチェックポイントをまとめました。
以下の項目を確認してみてください。
✅ サイディングセルフチェックリスト
- 🔲 新築または前回の塗装から10年以上経っている
- 🔲 外壁を手で触ると、白っぽい粉(チョーキング)が手につく
- 🔲 目地のコーキングがヒビ割れていたり、痩せている
- 🔲 外壁の色が褪せてきた or 部分的に色ムラがある
- 🔲 サイディングに反りや浮き、割れが見られる
- 🔲 カビやコケ、汚れが落ちにくくなっている
✔ いくつ当てはまりましたか?
- 3つ以上当てはまる場合 → 劣化が進行している可能性大。早めに専門業者に相談を。
- 1〜2つ → そろそろ点検を受けておくと安心。
- 0個 → 今のところ大丈夫そうですが、築年数が10年以上なら年1回のチェックをおすすめします。
“必要かどうか”は見た目や年数だけでは判断しづらいものです。
一番大切なのは「自分の家の状態を正しく知ること」です。
外壁に使用されている素材をチェックすることで、外壁塗装が必要かどうか見分けられます。
耐用年数が長い素材を使用している場合は、基本的に外壁塗装を実施しなくて問題ありません。
しかし耐用年数が短い場合は、外壁塗装を行いましょう。
外観にひび割れ・色あせといった症状が出始めたら、すぐに塗り替えを行うようにしてください。
まとめ
外壁がレンガやタイル、樹脂系サイディングでできている家は、基本的に外壁塗装は必要ありません。しかしそれ以外の素材でできている場合は、建物の劣化を防ぐためにしっかりと外壁塗装を行いましょう。
堀内美建は、千葉県船橋市で創業15年、外装塗装と屋根塗装を承っております。
「うちの外壁、どうなんだろう?」と気になったら、お気軽にご相談ください。
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