外壁塗装の塗料の選び方|塗料の種類とその価格・特徴を徹底比較
外壁塗装に利用される塗料には、さまざまな種類があります。外壁塗装に詳しくない方の場合、「それぞれの塗料はどのように異なるのか」「一体どの塗料を用いればいいのか」と迷ってしまうのではないでしょうか。
塗料はどれも同じようなものだと思われている方もいるかもしれませんが、それぞれ費用や耐用年数などさまざまな点に違いがあります。塗料を適当に選ぶと、後悔してしまうことにもつながりかねません。
そこで本記事では、塗料の選び方のポイントや種類、塗料メーカーの選び方について解説します。自分の家に合った塗料を選択し、後悔のない外壁塗装を実施したい方はぜひお読みください。
外壁塗装の塗料における選び方のポイント
塗料を選ぶ際は、以下3つのポイントに着目して選択することをおすすめします。
- 耐用年数
- 価格
- 汚れにくさや耐水性などの特徴
耐用年数
耐用年数とは、塗料が外壁や家を紫外線・雨風などから守り続けられる期間です。耐用年数が短いと、短いスパンで塗り替えを行うようになってしまいます。
価格
塗料によって価格は大きく異なるため、出費を抑えたい方はしっかりと価格面もチェックしましょう。なお塗料自体の料金だけを基準に選択すると、質が悪いものを選んでしまうケースがあるためご注意ください。
質が悪いと、早めに劣化して早期に塗り替えが必要になることにつながります。そうなれば塗り替え費用もかさみやすくなり、かえって費用がかかることにもなりかねません。
汚れにくさや耐水性などのさまざまな特徴
塗料には、汚れにくいものや水に強いものなどさまざまな種類があります。性質を見比べつつ、どういった点を優先したいか・自分の家にはどれが合っているかを考えながら検討しましょう。
外壁塗装の塗料の種類6つ
外壁塗装の際に使用される代表的な塗料は、以下の6つです。
- シリコン塗料
- フッ素塗料
- ラジカル塗料
- セラミック塗料
- 光触媒塗料
- ナノテク塗料
以下ではそれぞれの塗料が持つ特徴や耐用年数、費用相場、メリットやデメリットについて解説していきます。
シリコン塗料
シリコン塗料とは、数ある塗料の中でもトップクラスで使われてきた人気の塗料です。耐用年数は10〜13年程度、費用相場は1㎡あたり2,500〜3,500円程度となっています。
人気が高いことから多くの塗料メーカーで取り扱われており、それゆえに製品の選択肢も豊富です。長年使われてきたため製品の管理に関するノウハウも蓄積されており、安心して利用できるでしょう。デメリットとしては、ひび割れしやすく密着性が低い点が挙げられます。
シリコン塗料のメリットをまとめると、以下のようになります。
- ほとんどのメーカーで取り扱われているため、幅広い製品の選択肢がある
- 製品管理のノウハウが蓄積されている
デメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- ひび割れを起こしやすい
- 密着性が低い
フッ素塗料
フッ素塗料は、スカイツリーを塗装する際にも利用された塗料です。耐用年数は13〜15年程度、費用相場は1㎡あたり3,500〜5,000円程度となっています。
さまざまな公共の建物に使われており、実績も多く信頼性が高い点がメリットです。耐用年数も長いため、何度も塗り替えができない建物に塗ってもしっかりと長持ちしてくれるでしょう。デメリットには、値段が高い点や一般家庭で使われた実績はそれほど多くない点が挙げられます。
フッ素塗料のメリットをまとめると、以下のようになります。
- 公共の建物に使われており、信頼性が高い
- 耐用年数が長い
デメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- 価格が高い
- 一般的な家庭の外壁にはあまり使われていない
ラジカル塗料
ラジカル塗料は、2010年代から続々と新製品が生まれ始めた塗料です。耐用年数は12〜15年程度、費用相場は1㎡あたり3,000〜4,000円程度です。
ラジカル塗料のメリットとしては、耐用年数が長く、コストパフォーマンスにも優れている点が挙げられます。雨筋などの汚れがつきにくく、見た目の美しさをキープしやすい点も強みでしょう。しかし、シリコン塗料に比べるとメジャーではないため、実績があまりなく取り扱いも少ない点には注意が必要です。
ラジカル塗料のメリットをまとめると、以下のようになります。
- 耐用年数が長い
- コストパフォーマンスが高い
- 汚れがつきにくい
デメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- 実績が少ない
- 取り扱いが少ない
セラミック塗料
セラミック塗料とは、陶磁器などで有名な「セラミック」を含んでいる塗料です。耐用年数は6〜15年程度、費用相場は1㎡あたり3,600円〜程度です。
熱に強いため、夏は涼しく冬は暖かい家にしてくれます。また、セラミックが含まれていることで見た目のデザイン性が高まるという強みも持っています。しかし、費用が高くなりやすく、色の選択肢が少ない点には注意が必要です。
セラミック塗料のメリットをまとめると、以下のようになります。
- 断熱・遮熱性能が高い
- 美しいデザインになる
デメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- 価格が高い
- カラーバリエーションが少ない
光触媒塗料
光触媒塗料は、粘り気が少なく水のようにサラサラとしている塗料です。耐用年数は16〜22年程度、費用相場は1㎡あたり3,800~5,000円程度です。
メリットとしては、汚れを雨水で落とす機能が備わっている点、耐久性が高い点が挙げられます。しかし光触媒塗料は塗るのに高い技術を要するため、技術のある業者に依頼する必要がある点には注意しましょう。また、黄砂や錆びといった汚れが落ちにくい点もデメリットだと言えます。
光触媒塗料のメリットをまとめると、以下のようになります。
- 汚れを分解して落としてくれる
- 長きにわたって家を守ってくれる
デメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- 塗装に技術を要する
- 一部の汚れは分解が難しく、落ちにくい
ナノテク塗料
ナノテク塗料とは、艶がなくマットな見た目となる塗料です。耐用年数は12〜15年程度、費用相場は1㎡あたり2,500〜5,500円程度です。
石油由来の原料を大幅に減らして作られているため、環境に優しい塗料だと言えるでしょう。低汚染機能があるため、汚れても雨水によって流れていきます。
注意すべき点は、艶を出せない特徴です。また彩度が低いものに限られるため、鮮やかさを求める方には向きません。
ナノテク塗料のメリットをまとめると、以下のようになります。
- 環境に優しい
- 汚れても雨の水で落ちていきやすい
デメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- 艶なし限定のため、艶ありのものが選べない
- 鮮やかな仕上がりにはできない
外壁塗装に塗料の「塗料メーカー」の選び方
良い塗料メーカーを選びたい場合、メーカーがアピールする強みをチェックするのがおすすめです。メーカーの公式サイトなどを確認すると、「断熱性が高い」「扱いやすい」といった強みが確認できます。自分が優先したい事項をもとにメーカーを選ぶようにしましょう。
大手の塗料メーカーとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 日本ペイント
- エスケー化研
- 関西ペイント
そして当社で使用している塗料の一覧はこちらです。
まとめ
シリコン塗料やフッ素塗料など、塗料にはさまざまなものがあります。選ぶ際は、耐用年数や価格、特徴に注目して選択するのがおすすめです。
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