コラム

トタン外壁とは?種類や費用、メリット・デメリットを解説

長持ちして、軽くて地震に強い点などトタン外壁はさまざまなメリットを持っています。

その反面、「夏は高温になりやすい」などのデメリットを持っているのも事実です。

トタンを外壁に使う場合、トタン外壁が持つ特徴をさまざまな面からしっかりと理解することが大切だと言えるでしょう。

本記事では、トタン外壁やトタンの概要、種類、メリット、デメリット、メンテナンス方法について解説します。トタン外壁について詳しく知りたい方やトタン外壁を採用するか迷っている方は、ぜひお読みください。

簡単セルフチェック

トタン外壁とは?

トタン外壁とは、トタンを使用している外壁です。波トタンやスパンドレールトタンなど、さまざまな種類があります。比較的安価にも関わらず長持ちしやすいメリットがある反面、夏場は暑くなりやすいデメリットも持っています。

そもそもトタンとは?

トタンとは、薄い鉄板に亜鉛メッキをコーティングしたものを指します。鉄板は、そのままの状態だと錆びやすい性質があります。そのため亜鉛の膜を張ることで、鉄板を錆びにくくしているのです。

トタン外壁は大きく分けて4種類

トタン外壁

トタン外壁には、4つの種類が存在します。それぞれの名称と特徴は、以下のとおりです。

・波トタン
波トタンは「トタン」と聞いてまず初めにイメージされやすい種類であり、代表的なトタンのひとつです。価格が安いため、手が届きやすいという点が特徴です。

・角波トタン
横から見た際、突起状になっているトタンを指します。倉庫や工場などに良く使用されています。頑丈かつ費用も抑えめですが、塗り替えるときに塗り継ぎ部分を慎重に塗る必要がある点には注意が必要です。

・スパンドレールトタン
釘やビスが隠れているタイプのトタンです。代表的なところだと、ガソリンスタンドの天井や看板、外壁などに良く用いられています。釘などが隠れているため、雨漏りしにくい点が特徴です。

・リブ波トタン
端が山折りされて盛り上がった形状になっているトタンで、雨漏りしにくい特徴があります。サイズが小さめであることから、一部が壊れた際に部分交換が可能な点もメリットです。

トタン外壁のメリット3つ

トタンの外壁

トタン外壁には、以下の3つのメリットが存在します。

  • 軽量で耐震性に優れている
  • 安価なので建築費を節約できる
  • 耐用年数が長い

それぞれの詳細について詳しく解説していきます。

軽量で耐震性に優れている

トタン外壁は軽い特徴を持っています。外壁材に重量感のあるものを使用してしまうと、家に負担がかかり、地震に弱くなってしまいます。しかしトタンは軽量感に優れているため、地震に強く安心感のある家にしてくれるのです。

安価なので建築費を節約できる

トタン外壁は、価格が安くなりやすい特徴があります。ほかの建材と比較すると手が届きやすいため、コストを大きく減らせるでしょう。

また、トタン外壁には取り扱いやすいという強みもあります。DIYに用いられる場合もあるトタンは、ほかの建材よりも容易に扱えます。簡単に使えることで工事にかかる期間が短くなりやすいため、それによってより費用を抑えやすくなるでしょう。

トタン外壁の費用は、1㎡あたり1,500円〜程度です。ほかの外壁材である金属系サイディングの場合、5,500円〜程度かかります。高価になりやすい樹脂系サイディングであれば、7,100円〜程度かかることになります。

耐用年数が長い

トタン外壁は、長持ちしやすい素材です。価格が安くなりやすいと聞くと、その分早く壊れやすいのではないかと感じる方も少なくないでしょう。しかし、トタン外壁は耐用年数が長い特徴も持っているため使いやすいです。

トタン素材は鉄板に亜鉛コーティングを施すことで錆びを防止しています。したがって表面を覆っている膜が剥がれない限り、しっかりと家を守ってくれるのです。

具体的な耐用年数の目安は、10~20年です。しっかりとこまめなメンテナンスを実施していけば、その分長持ちしやすくなるでしょう。

トタン外壁のデメリット2つ

錆が入っているトタン外壁

さまざまなメリットを持つトタン外壁ですが、デメリットがある点にも注意が必要です。トタン外壁の代表的なデメリットは、以下の2つです。

  • 夏は高温になる
  • 錆びやすい

夏は高温になる

トタンはもともと金属の板であるため、熱を伝えやすいという特徴を持っています。したがって暑い季節になると、温度が上昇しやすくなるでしょう。

夏の暑い日差しを直接受け続けることで、トタンが焼き付き、表面が非常に熱くなります。外壁材が熱くなれば、それに応じて内部にも熱がこもってしまい、家の中が暑くなります。

そのため夏の暑さが苦手な方は、遮熱塗料を使用するのがおすすめです。温度の上昇を抑える遮熱塗料を使うことで、表面の温度が高まり過ぎるのを防いでくれるでしょう。

錆びやすい

トタン外壁は表面を亜鉛の膜でコーティングしています。しかし鉄板はもともと錆びやすい素材であるため、コーティングを施していてもほかの素材に比べれば錆びが出やすいというのも事実です。

塗料が剥がれてしまった場合、剥がれた部分から鉄でできた内部に雨水などが入り込み、すぐに錆びてしまうでしょう。トタン外壁が錆びる一番の原因は、塗料が劣化してしまうことです。定期的に塗料を塗り直すなどのメンテナンスを実施すれば、トタン外壁を長持ちさせやすくなるでしょう。

トタン外壁のメンテナンス方法は?

どのようにメンテナンスを行ったら良いか分からない方も多いでしょう。

トタン外壁のメンテナンスは、外壁を塗装し、張り替える形で実施します。

本項目では、外壁塗装と張り替えの詳細について詳しく解説していきます。

外壁塗装

外壁塗装は、30坪ほどの戸建てであれば60〜170万円程度で実施できます。ただし家の大きさによって費用は異なるため、あくまでも目安としてください。

外壁塗装は、10年に1回程度を目安に実施するのがおすすめです。なお、以下のような現象が見られた場合は10年経っていなくても塗装を行った方が良いでしょう。

  • 外壁に触れると白い粉がつく
  • 塗装が変色している
  • 塗装が剥がれ始めている

張り替え

張り替えを実施すべきタイミングは、10〜20年に1回程度です。

張り替えにかかる費用は、1㎡あたり2,000~10,000円ほどです。なお錆び過ぎたことで表面に穴が空いてしまった場合は、10〜20年経っていなくても張り替えが必要となります。

穴が開くと、塗装では対応できなくなってしまいます。

まとめ

トタン外壁とは、鉄板に亜鉛メッキをコーティングした素材です。軽くて地震に強い上、値段が安く、長持ちしやすいというメリットがあります。ただし夏は高温になりやすい点、錆びやすい点については注意が必要です。

堀内美建は、千葉県船橋市で外装塗装と屋根塗装を実施しています。お客様の気持ちに寄り添うことを重要視し、短い工期で確実な工事を行っています。外壁塗装を行う際は、ぜひご相談ください。

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