外壁のカバー工法のメリットデメリットは?費用や耐性についても
外壁のリフォームは、その方法によってさまざまなメリットとデメリットがあります。
その中でも、外壁のカバー工法は独自の特徴を持ち、注目されるリフォーム方法の一つです。外壁のカバー工法は、既存の外壁をそのままにして新しい外壁材を重ねることで行われます。
この方法は、費用を抑えつつも短い期間で作業を完了させることができ、さらには断熱性や防音性の向上も期待できます。
しかし、一方で工期が長く、費用が高額になることや、劣化が激しい場合には施工が困難であるというデメリットもあります。
このようなメリットとデメリットを踏まえて、適切なリフォーム方法を選択することが重要です。
この記事では外壁のカバー工法について詳しく解説します。
外壁のカバー工法とは
外壁のリニューアルには、さまざまな方法がありますが、その中のひとつは外壁のカバー工法です。
これは、既存の外壁をそのままにして、新しい外壁材を上から重ねて施工する方法です。
この方法は、張り替えよりも費用を抑えることができ、短い期間で作業を完了させることができます。
さらに、断熱性と防音性が高く、快適で静かな住環境を実現することができます。
ただし、外壁に一定の強度が残っていることが必要です。
別の方法として外壁塗装が挙げられます。
これは、外壁に塗料を塗り、耐水性を高める作業です。
工期は通常2週間ほどで、カバー工法よりも短い時間で完了できる利点があります。
また、塗料は自分で選択することができ、好みの色や仕上がりを実現することができます。
ただし、耐久性はカバー工法よりもやや低い場合があります。
最後に、外壁の張り替えがあります。
これは、現在の外壁を一旦剥がして、新しい外壁材を使って作り直す方法です。
この方法では、家の問題点を発見し、修復することができます。
また、外壁が新築のように美しくなるという利点もあります。
しかし、費用が高額になりやすく、カバー工法に比べてコストがかさむことがあります。
外壁のカバー工法の費用
外壁のリフォーム方法には、カバー工法、塗装、張り替えの3つがあります。それぞれの費用を比較すると、以下のようになります。
リフォーム方法 | 最低費用 |
---|---|
カバー工法 | 150万円程度 |
塗装 | 80万円程度 |
張り替え | 180万円程度 |
カバー工法は塗装よりも費用が高めですが、張り替えよりは安く済ませやすいという特徴があります。
外壁のカバー工法の工期
外壁のカバー工法の工事期間と耐用年数は以下です。
カバー工法:
- 工事期間:1ヶ月程度
- 耐用年数:約15年
ちなみに、外壁塗装、張替の工事期間、耐用年数は以下となります。
外壁塗装:
- 工事期間:2〜3週間程度
- 耐用年数:約8年
張り替え:
- 工事期間:1ヶ月以上
- 耐用年数:約15年
カバー工法は工事期間は長めで、塗装よりも、そして張り替えと同じくらいの耐用年数です。
しかし、張り替えと比べて工事期間が短く、外壁を全て取り替える手間がかかりません。
一方で、外壁塗装よりも耐用年数が長いため、中期的な視野で考えるとコストパフォーマンスが高いと言えます。
外壁のカバー工法のメリット
外壁のカバー工法には以下のメリットがあります。
- 費用と時間の節約
- 断熱性の向上
- 防音性の向上
それぞれを詳しく解説します。
費用と時間の節約
カバー工法は、張り替えに比べて費用が安く、工期も短いです。
これは、外壁をほとんど剥がさないためです。
張り替えの場合は、外壁を剥がす作業に費用や手間がかかりますが、カバー工法では基本的に外壁を剥がす必要がありません。
そのため、修理が迅速かつ経済的に行えます。
断熱性の向上
カバー工法では、外壁材を重ねることで壁同士の隙間に空気の層ができます。
この空気の層は、室内の温度を保つ効果があります。
つまり、夏は暑さをしのぎ、冬は寒さをしのぐことができます。
結果として、冷暖房の使用頻度が減少し、電気代の節約にもつながります。
防音性の向上
外壁を重ねることで、外部からの騒音を遮断する効果も期待できます。
これにより、より静かで快適な居住環境が実現されます。
外壁のカバー工法のデメリット
外壁のカバー工法には独自の利点がありますが、その一方で注意すべきデメリットも存在します。
外壁をカバー工法でリフォームする際の主なデメリットは、以下の3つです。
- 工期が長い
- 費用が高額になる
- 劣化が激しい場合は施工できない
それぞれ詳しく解説します。
工期が長い
カバー工法は、張り替えよりは早いものの、塗装に比べると工期が長くなります。
塗装は手軽でスピーディーなリフォーム方法ですので、工期を優先する場合はカバー工法よりも塗装が適しています。
費用が高額になる
カバー工法は、張り替えよりは安価ですが、塗装よりは費用が高くなります。
塗装では塗料の選択肢が広いため、予算に合わせてコストを抑えることができますが、カバー工法では新しい外壁材を用意する必要があるため、費用がかさんでしまいます。
劣化が激しい場合は施工できない
家の劣化が進んでいる場合、カバー工法は施工できません。
例えば、大きなひび割れがあったり、外壁材が反っていたり、ひび割れが生じている場合には、カバー工法を行うことが難しいです。
これらのケースでは、家の安全性を確保するためにも張り替えが必要となるでしょう。
まとめ
外壁のリフォームには様々な手法がありますが、その中でも外壁のカバー工法は注目される方法の一つです。
既存の外壁をそのままにして、新しい外壁材を重ねることで、費用を抑えつつ短い期間で作業を完了させることができます。
さらに、断熱性や防音性の向上にも期待できます。
外壁塗装や張り替えと比べても優れたメリットを持つ一方で、デメリットも存在します。
まずは住宅の状態を専門家に確認してもらってから、どのような対処をするべきかを検討したほうがいいでしょう。