【プロが解説】外壁塗装の高圧洗浄で知っておくべきトラブルと注意点を徹底解説
「高圧洗浄で壁が傷んだらどうしよう…」
「音や水しぶきで、ご近所トラブルにならない?」
「DIYでやっても大丈夫?」
外壁塗装を検討する中で、塗装前の高圧洗浄について不安を感じている方は少なくありません。
高圧洗浄は、外壁に付着した汚れやカビ・コケをしっかり落とし、塗料の密着性を高める大切な工程です。
しかし、やり方を間違えると「壁の劣化を早めてしまう」「水が家の中に入り込む」といった思わぬトラブルを引き起こすこともあります。
この記事では、外壁塗装のプロが
- 高圧洗浄で実際に起こりやすいトラブル例
- その原因と防ぐためのポイント
- 近隣トラブルを避けるコツや、DIYのリスク
などをわかりやすく解説します。
事前に正しい知識を身につけておけば、安心して塗装工事を進めることができます。これから外壁メンテナンスをお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
外壁塗装での高圧洗浄トラブル
高圧洗浄機の使用に伴うトラブルとして、以下のことがあげられます。
- 外壁材がはがれる
- 通気口から水分が浸入する
- 隣家に水が飛散
それぞれを詳しく解説します。
外壁材がはがれる
外壁のひび割れやシーリングの劣化などが高圧洗浄によってさらに欠けたり劣化することがあります。
また外壁の塗膜がはがれることで汚れがつきやすくなってしまう可能性もあります。
室内に水が浸入する
高圧洗浄では、窓や鍵を閉め忘れ、換気扇を消し忘れなどによって室内に水が入るトラブルがあります。
また建物の隙間に水が侵入し、通気口から水分が浸入するケースもあります。
この水の浸透により、内部の木材が腐食し、場合によってはシロアリ被害が引き起こされることもあります。
水圧を適切に制御せずに掃除を行うと、状態を悪化させる可能性があるため、天井や屋根など見えにくい箇所には特に注意が必要です。
隣家に水が飛散
高圧洗浄を行う際には、大きなエンジン音や水が噴き出す音や壁に当たる洗浄音も聞こえます。
さらに、風の強い日には水が飛散し、洗濯物が干せないなどの苦情が出ることもあるので、洗浄する日の天気や気候には注意しましょう。
弊社では、足場を組み立てメッシュシートでの保護、天候や風向きなどを確認し、隣家に迷惑がかからないよう細心の注意を払い行っております。
自分で外壁を高圧洗浄する際の注意点は?
- 水圧の調整が重要
- 適切な距離を保って使用する
- 同じ箇所を繰り返し清掃しない
- 高所作業は避ける
- 経年劣化している場合は専門業者に相談
水圧の調整が重要
水圧が過剰になると、塗装がはがれたり、シーリングが損傷する可能性があります。水圧は控えめに調整しましょう。
また、塗装面に異常が見られる場合は、外壁塗装業者に連絡して、高圧洗浄機を使用しないようにしてください。
適切な距離を保って使用する
高圧洗浄機を外壁に近づけすぎると、外壁を傷つける可能性があります。
少なくとも噴射口から50センチ離して使用しましょう。
同じ箇所を繰り返し清掃しない
高圧洗浄機で水をかける際、同じ箇所に長時間噴射しないでください。外壁が損傷する可能性があります。
高所作業は避ける
高所での高圧洗浄はできる限り避けましょう。
手の届く範囲では、高圧洗浄機をコントロールすることができますが、高所ではうまく作業できないことがあります。
高い場所からの作業では、効果的に汚れを落とせず、怪我をする危険もあります。
そのため、難しい場所は専門業者に任せることをおすすめします。専門業者は足場を組んで作業を行うため、細かい部分や高所まで効果的に清掃することができます。
経年劣化している場合は専門業者に相談
経年劣化した外壁を高圧洗浄機で清掃すると、外壁の劣化が進む可能性があります。
目安としては10年に1度、外壁メンテナンスをおすすめします。
そのため、家を建ててから10年経過している、前回の外壁塗装から10年ほど経過している場合は、まずは外壁塗装業者に相談してください。
外壁の高圧洗浄のデメリット
外壁が汚れていて気になる人もいるでしょう。ですが、適切な方法で清掃しないと、外壁が傷つく可能性があるので、注意が必要です。
外壁を高圧洗浄で行う場合のデメリットとして、
- 外壁塗膜が痛み、汚れがつきやすくなる
- 素材を傷めてしまう
ということが挙げられます。
外壁塗膜が痛み、汚れがつきやすくなる
外壁の汚れが落ちないからと水圧を高めると、外壁の塗膜も傷めてしまい、かえって汚れやすい状態になってしまうことがあります。
塗膜が傷むと、汚れが外壁に吸着しやすくなり、カビやコケも発生しやすくなります。
塗膜は目に見えにくいため、高圧洗浄をするときは注意してご使用ください。
素材を傷めてしまう
高圧洗浄の水圧が強すぎると、外壁の欠けやひび割れ、シーリングが損傷している箇所をさらに悪化させてしまう可能性があります。
そのため、高圧洗浄をする前に欠けたりひび割れしている箇所や、年数が経った塗装やコーキング部分も確認しておきましょう。
その部分の洗浄は避け、該当箇所は水圧を落として洗浄しましょう
自分で外壁を高圧洗浄する際の費用は?
家庭用高圧洗浄機などが普及しており、自分で洗浄することで費用を節約しようとする人が増えています。
自分で高圧洗浄を行う場合の費用は大体「25,000円~30,000円程度」(家庭用高圧洗浄機代)と水道代です。
もし家庭用の洗浄機を持っているなら、費用は水道代のみで汚れを落とすことができます。
そのため、外壁の簡単な汚れを落としたり、玄関ポーチや塀などを個別に洗浄する場合には、DIYが安くて早くて効率的です。
しかし、水圧が高すぎて外壁塗装の塗膜を傷つけてしまい、余計に汚れがつきやすくなってしまったり、外壁素材を破損してしまう可能性があります。
そのため、外壁の汚れを落とすことが目的なら、水をかけてスポンジなどで汚れを落とす方がいいでしょう。
また外壁の汚れの原因によって汚れを落とす方法が違います。
汚れの原因に合った落とし方をすることが重要です。
外壁を高圧洗浄する際の水道代は?
まず外壁の高圧洗浄は家の大きさによりますが、5~8時間ほどかかります。
1時間あたり600リットルの水を使用すると考えると、10時間使用しても6000リットルになります。
水道料金は地域によって異なりますが、東京都水道局の料金基準に従うと、6000リットルは6立方メートルに相当します。仮に呼び径を20ミリメートルとした場合、水道料金は1311円(うち消費税相当額119円)になります。
(2022年3月のデータを参考にしていますが、水道料金は時期によって変動します)
しかし、実際には10時間を超えることはないので、水道料金は2000円以下になると考えられます。
専門業者に外壁の高圧洗浄を依頼する場合
専門業者に外壁の高圧洗浄を依頼する場合、業者によって異なりますが、一般的には1平方メートルあたり約200~300円程度です。
頑固な汚れが残ってしまう場合、専門の植物性のクリーナーを用いたバイオ洗浄が必要となることがあります。これには追加料金が発生する場合があります。
まとめ
外壁の高圧洗浄は自分でもできますが、デメリットや注意点、トラブルなどもありますので、注意して行うようにしましょう。
また、外壁が粉が吹いている、ひび割れやコーキングの劣化がみられる場合は、外壁塗装の劣化が進んでいますので、高圧洗浄ではなく外壁塗装メンテナンスを検討してみてください。
お困りの際には外壁塗装の堀内美建にご相談ください。
ご相談や現地調査、お見積りは無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
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