外壁汚れの落とし方と原因!簡単お掃除方法と汚れ防止について
外壁の汚れは、その原因によって落とし方が異なります。
外壁の汚れを放置すると、外壁の劣化につながりますので、気がついたら早めに対処をするようにしましょう。
また、外壁の汚れが増えてきたら、塗装(塗り替え)のタイミングかもしれませんので、外壁の塗り替えも検討してみましょう。
ここでは、外壁の汚れの原因やそれぞれの落とし方について解説します。
外壁汚れの落とし方は汚れの原因による
外壁の汚れといっても、その種類にはさまざまなものがあります。また汚れの種類によっても、落とし方は大きく異なります。
外壁に付着しやすい汚れとその原因、落とし方は以下の表のとおりです。
汚れ | 付着する原因 | 落とす方法 |
---|---|---|
コケ・カビ | 日当たりが良くなかったり、湿度が高かったりする | 高圧洗浄機や専用のクリーナーを用いる |
雨だれ | 外壁に付着した汚れが雨で十分に流れず、跡ができる | 高圧洗浄機や専用のクリーナー、ブラシを用いる |
ホコリ | 空中を漂うホコリが外壁の凹凸に入る | 高圧洗浄機やブラシを用いる |
サビ | 金属でできた外壁材の表面が劣化し、酸化する | 塗装を実施する |
変色 | 時間が経つにつれて外壁の塗膜が劣化し、防水性が弱まった | 塗装を実施する |
排気ガス | 排気ガスが外壁の凹凸に入る | 高圧洗浄機やブラシを用いる |
外壁の汚れの原因
外壁の汚れには、さまざまな種類があります。
- 緑色の汚れ
- 黒い汚れ
- 雨による跡
- 空気中のホコリ
- 金属のサビ
- 塗膜の変色
- 排気ガスによる汚れ
それぞれの汚れの原因や対処法について、以下で詳しく解説します。
緑色の汚れ
太陽光が少ない場所に発生する緑色の汚れです。湿度が高いため、特に北側の壁など日光が少ない場所に発生しやすいです。
専門的な技術は必要ありませんが、高圧洗浄機や専用のクリーナーを使用して落とすことができます。
黒い汚れ
太陽光が少ない場所に発生する汚れで、カビの一種です。
一般的な洗浄機やクリーナーで取り除くことができます。
雨による跡
雨が外壁に付着した汚れが流れずに残ることでできる跡です。特に外壁上部に見られます。
ブラシを使用して手作業で洗うか、高圧洗浄機を使用します。
空気中のホコリ
ホコリが外壁の凹凸に付着し、黒い汚れとなります。
高圧洗浄機や重曹を使ったブラシで汚れを落とします。
金属のサビ
金属製の外壁が酸化することで発生します。外壁が金属製でなくても、近くの金属がサビると外壁にも広がります。
高圧洗浄機では落ちないため、塗装が必要です。
塗膜の変色
外壁の塗膜が紫外線で劣化し、白っぽくなる現象です。
洗浄ではなく、外壁塗装が必要です。
排気ガスによる汚れ
排気ガスが付着し、黒ずんだ汚れができます。
重曹付きのブラシや高圧洗浄機で洗浄することができます。
外壁の汚れの落とし方
外壁の汚れを取る方法には、次のようなものがあります。
- 手作業でブラシやスポンジを使用する
- 高圧洗浄機を使って洗浄する
- 専門業者に依頼する
それぞれの手法について詳しく見てみましょう。
手作業でブラシやスポンジを使用する
軽度の汚れなら、ブラシやスポンジで落とせることがあります。水に重曹を溶かして使えば、より効果的です。洗浄の手順は以下の通りです。
- 100mlの水に小さじ1杯の重曹を溶かして洗浄液を作る。
- 洗浄液を該当箇所に霧吹きなどで吹き付ける。
- ブラシやスポンジで汚れをこすり落とす。
- ホースで洗浄液と汚れを流す。
この方法で落とせる汚れには、雨だれ、ホコリ、排気ガスなどがあります。
手作業での洗浄費用は、30坪の2階建て住宅の場合、約3,000〜4,000円程度です。
高圧洗浄機を使用する
高圧洗浄機を使えば、強力な水の圧力でさまざまな汚れを落とすことができます。落とせる汚れには、コケ、カビ、雨だれ、ホコリ、排気ガスなどが含まれます。
手順はシンプルで、蛇口と高圧洗浄機をホースで繋いで、1m程度の距離から汚れに水を吹き付けるだけです。この洗浄方法の費用は、30坪の2階建て住宅の場合、約12,000円程度です。
専門業者に依頼する
自分では処理できないほどの汚れの場合は、専門業者に依頼して外壁の塗装を行うのが良いでしょう。
業者に依頼すれば、汚れの種類にかかわらず専門的に対処してくれます。通常、専門業者に依頼する費用は、30坪の2階建て住宅の場合、約70〜90万円程度です。
外壁の汚れの予防方法
外壁の汚れを未然に防ぐためには、次のポイントに留意することが重要です。
- 換気口などの部分は定期的に清掃する
- 汚れが付着しにくい塗料を選択する
- 目立ちにくい色の塗料を選ぶ
換気口などの部分は定期的に清掃する
定期的な清掃により、換気口などの汚れが蓄積しにくくなります。高圧洗浄機やブラシなどを使用して、汚れやカビを除去しましょう。
汚れが付着しにくい塗料を選択する
ラジカル塗料や光触媒塗料などは、汚れが付着しにくい特性を持っています。ラジカル塗料は紫外線による劣化を抑制し、光触媒塗料は汚れを弱める光触媒効果があります。
汚れに強い塗料を選ぶことで、外壁の清潔さを長期間保つことができます。
目立ちにくい色の塗料を選ぶ
外壁に目立ちやすい黒や白色の塗料よりも、グレーなどの色を選ぶことで、汚れが目立ちにくくなります。真っ黒や真っ白は汚れが目立つため、避けるようにしましょう。
まとめ
外壁の汚れを落とすには、まず汚れの原因はなにかを確認し、適切な落とし方を選択しましょう。
また、外壁の汚れが広範囲にわたるときは業者に依頼するのもひとつの手です。
そして、外壁がよく汚れるようになってきたと感じたら、外壁塗装の劣化も考えられます。
外壁塗装の劣化は外壁の汚れが広がるだけでなく、外壁材への損傷にもつながります。
外壁が劣化していないかも合わせて確認してみましょう。