外壁のカビは自分で取れる?発生する原因やコケとの見分け方について
外壁のカビは、建物の劣化や健康被害の引き金となり得ます。
そのため、カビが見つかったら速やかに対処することが重要です。
カビの除去方法は、自分で行う方法と専門業者に依頼する方法の2つが主流です。
自分で行う場合は洗剤やスポンジを使いますが、専門業者に依頼すると専用の方法で完全な除去が可能です。
外壁のカビを放置すると外壁材の劣化につながり、ひいては建物全体の寿命を縮めることにつながります。
また、外壁のカビの発生は、外壁材の損傷や塗装の劣化の兆候である可能性があります。カビの発生以外にもひび割れやチョーキング現象などがある場合、外壁塗装を検討することをおすすめします。
ここでは、カビの除去方法やカビ以外の汚れについても解説します。
外壁のカビの落とし方
カビが外壁に発生すると、外壁が劣化しやすくなったり、アレルギーなどの健康被害を引き起こすことがあります。
そのため、外壁にカビが見つかった場合は、早めに対処する必要があります。
主なカビの除去方法は、以下の2つです。
- 洗剤やスポンジを使って自分で掃除する方法
- 専門業者に依頼する方法
それぞれの方法について、詳しく説明します。
洗剤やスポンジを使って自分で掃除する方法
①軽いカビはこすり洗い
比較的新しいカビは、水だけのこすり洗いで落とせます。
まず、外壁に水をかけてから洗剤を塗り、スポンジでこすり洗いをしてから再度水で洗い流します。ただし、力を入れ過ぎないように注意し、塗装を傷つけないようにしましょう。
②頑固なコケには専用の洗剤を使う
外壁のカビがただのこすり洗いでは落ちないときは、専用の洗剤を使ってください。
外壁特有の汚れに対応しているので、外壁を傷つけずにカビだけを除去できます。
注意すべき点として、水回りで使う塩素系のカビ取り剤は外壁に使用しないでください。
これらの製品には強力な塩素系漂白剤が含まれており、外壁の塗装を傷つけたり色を変えたりする可能性があるからです。
また、高圧洗浄機で掃除をするなら、その後に塗装を塗り直すことも考えておきましょう。
高圧洗浄の力でカビと一緒に塗装まで剥がす可能性があります。塗装が剥がれるとさらに汚れやすくなり、カビも生えやすくなり逆効果です。
専門業者に依頼する方法
カビがひどい場合や自分での対処が難しい場合は、専門業者に依頼するのが良いでしょう。自分で行う場合に比べて、専門業者に依頼することで以下のようなメリットがあります。
- 外壁を傷つけるリスクが少ない
- 完全にカビを除去し、再発を防ぐことができる
- 高所のカビも安全に除去できる
専門業者による洗浄では、高圧洗浄やバイオ洗浄などの方法が使われます。
費用は平均して、高圧洗浄では1平方メートルあたり200〜300円程度、バイオ洗浄では1平方メートルあたり500〜800円程度です。
水の使用料金は、家の所有者が負担する必要があります。高所のカビを取り除く場合は、足場費用も追加でかかる場合があります。
カビが発生する原因は?
外壁にカビが生える原因は湿度の高さです。カビは湿った環境を好むため、日の当たりが悪い場所や水の近くなど、湿気がこもりやすい場所では特に発生しやすくなります。
また、定期的な清掃が行われていないと、カビが繁殖しやすくなります。外壁が汚れたまま放置されていると、カビの発生が促進されるため、汚れを水などで定期的に洗い流すことが重要です。
カビが生えやすい場所の特徴
以下のような場所では、カビの発生が特に注意が必要です。
- 十分な日光が当たらない
- 風が通りにくい
- 川や池の近くに位置する
- 植物が多い ・凹凸の多い外壁
これらの特徴について詳しく説明します。
十分な日光が当たらない
カビは日光の当たりにくい場所を好むため、日の当たりが少ない建物や北側の外壁などでは、カビが生えやすくなります。
風が通りにくい
風通しが悪い環境では湿気がこもりやすく、カビの繁殖に適した環境となります。特に建物が密集していたり、隣接する建物が近接している場合は注意が必要です。
川や池の近くに位置する
川や池の近くに建物がある場合も、湿気の多い環境になりやすく、外壁にカビが生えやすくなります。
植物が多い
カビの胞子は植物に付着することもあります。そのため、周囲に多くの植物がある場合は、カビの発生に注意が必要です。
凹凸の多い外壁
外壁が凹凸していると、雨水がたまりやすく、湿気がこもりやすくなります。これにより、カビが繁殖しやすくなります。
外壁のカビと他の汚れの違い
外壁につく汚れには、カビ以外にもコケ、土埃など様々なものがあります。
それぞれの汚れは広がり方や繁殖方法が異なるため、適切な対処方法が必要です。
外壁や屋根に付着した汚れが何であるかを見分けるコツを知っておくことが重要です。
コケとの見分け方
コケは藻の一種であり、緑色をしています。
光合成を行う植物であり、日当たりが良い場所でも繁殖します。
したがって、緑色の汚れが日当たりの良い場所にある場合、それはコケの可能性が高く、防藻効果のある薬剤を使用する必要があります。
土やホコリなどの汚れとの見分け方
大気中のチリやホコリ、排気ガス、土などが付着し、外壁がくすんで黒ずんで見える場合、それは生物ではなく、表面に付着した汚れです。
これらの汚れは蓄積すると水分を溜めやすくなり、カビやコケの発生を促す可能性があるため、気づいたらすぐに掃除しておいた方がいいでしょう。
まとめ
カビは高湿度の場所を好みます。そのため、日当たりや風通しが悪い建物や外壁は特に注意が必要です。
カビの掃除は、洗剤やスポンジを使って自分で行うことができます。
ただし、間違った方法で行うと外壁を傷つけたり、完全に除去できないリスクがあります。より確実にカビを除去したい場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。
弊社は千葉県船橋市で外壁塗装を行っている堀内美建という会社です。私たちは確かな技術力で工事を行っています。外壁のカビにお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。