コラム

外壁のコケを自力で掃除する方法|カビとの見分け方や放置した場合のリスクを解説

家の外壁にコケが生えてしまっているとわかっていても、放置してしまう方も多いです。しかし、コケは放っておくと外壁だけでなく住人にも被害を及ぼしかねないリスクがあります。

そこでコケを自力で掃除する方法をお伝えします。またカビとの見分け方や放置した場合のリスクも詳しく解説しますので、ぜひご覧ください。

簡単セルフチェック

そもそもコケとは?

外装のコケ

コケは、地面や岩の上をはうように成長する植物です。胞子が飛んできて壁につき、水分があれば成長します。特に日が当たりにくい北側の壁や隣の家の壁と面している壁は、湿気がついたままになりやすいためコケが生えやすいです。コケが生えやすい環境になっている場合は定期的に状態を確認して、コケが生えていたら対処する必要があるでしょう。

本項目では、コケについて詳しく解説します。

コケとカビの違いは?

良く似たものにカビがありますが、何が違うのでしょうか?そこで、特徴や見分け方についてご説明します。

【コケとカビの比較】

コケカビ
分類蘚苔類真菌類
特徴コケは陸上植物で、胞子を使って繁殖します。水分と光があれば繁殖します。菌類で、カビ菌によって増殖します。適切な温度、80%以上の湿度、少しの酸素と有機物があれば増えていきます。
見分け方黄緑、深緑などの色をしています。日光がまったく当たらない場所では繁殖しません。黒、白など、緑系の色でない場合はカビです。日光がまったく当たらない場所でも繁殖します。

コケとカビは上記の表のとおりまったく異なるものなので、対処法を間違えないために正しく見分けましょう。

外壁に生えているコケの原因

苔が生えている外壁

外壁にコケが生えるのはなぜなのでしょうか?本項目では、コケが生える以下の2つの原因について詳しく解説します。

  • 原因①:外壁材
  • 原因②:環境

原因➀:外壁材

外壁材によっては、コケが生えやすいものがあります。そこでコケが生えやすい外壁材とその対策についてまとめました。

・モルタルの外壁

壁に凹凸が多く水がたまりやすいので、要注意です。高圧洗浄機や漂白剤などで定期的にコケを取り除きましょう。

・リシン/スタッコの外壁

モルタルと同様に凹凸が多く水がたまりやすいです。しかし、こすってしまうと表面部分が取れる場合が多いので、こすってはいけません。防カビ、防藻塗料を塗って対処しましょう。

・サイディングの外壁

サイディングの外壁はデザイン性に優れ、レンガのようなデザインなども人気です。しかし、凹凸が多いデザインも多いため、水がたまりやすいです。高圧洗浄機などで定期的に洗い流しましょう。

原因➁:環境

コケが生えやすい環境もありますので、コケが生えやすい環境と対策についてご説明します。

・川や水路に面している

川や水路に面していると、水が多い環境なので湿気がたまりやすく、コケが生えやすいです。そのため、川や水路に面した地面に湿気対策で石を敷き詰めておくと良いでしょう。

・樹木が多い場所に面している

木が多い場所も、コケの胞子が飛んできやすいためコケがつきやすいです。定期的に高圧洗浄機や漂白剤などで壁を掃除しましょう。

・日当たりや風通しが悪い

日当たりや風通しが悪いと、乾燥しづらいです。隣の家の壁も同じようにコケが生えている場合、胞子が飛んできやすくなります。

地面に軽石を混ぜるなどして湿気対策を行いましょう。塀に囲われている場合は、塀を撤去したり風が通るフェンスや生垣にしたりして対策すれば、風通しが良くなります。

外壁に生えているコケを放置した場合のリスク

コケを放置すると、外壁の見た目が悪くなるだけでなくさまざまなリスクをともないます。コケが生えた状態でそのまま放置すると、どのようなことが起こるかを詳しく解説します。

コケが薄くついた状態で取り除かず放置すると、だんだん分厚くなっていきます。その状態を放置すると、外壁がはがれたり色あせやシミが発生したり、ひび割れや外壁の浮きが起こる場合もあります。

外壁がはがれたりすると水が家にしみこんで、家が傷んでしまうでしょう。そうなると大幅な外壁補修工事をする必要が出てきます。

また、コケによる健康被害が発生する可能性もあります。コケの胞子を吸い込むことでアレルギー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎などを発症する場合もあるので、注意が必要です。

外壁のコケを自力で掃除できる?

このように外壁のコケはできるだけ早く掃除しておくべきですが、どの程度のコケなら自力で掃除できるのでしょうか?

もっとも簡単な見分け方は、コケに水をかけてみる方法です。水をかけても水を弾いた場合はそこまで深くコケが根を張っていない状態なので、自分で掃除して取り除くことが可能です。

水を吸収してしまった場合は、すでに根が張ってしまっています。このケースでは自分で掃除することは難しいので、業者に依頼して取り除いてもらいましょう。

しかし、屋根のすぐ下など手が届かない高い場所についてしまったコケは、危険なので自分で対処しないようにしましょう。高いところから落ちてけがをしてしまったり、洗剤をかけて目に入ってしまったりすることなどが考えられます。このように高い場所の掃除は危険なので、業者に任せることをおすすめします。

外壁のコケを自力で掃除する方法

外壁のコケの掃除

コケを自力で掃除できる場合、その方法についてご説明します。

➀漂白剤でコケを落とす

漂白剤やカビ取り剤などで、コケがついている壁を掃除します。スプレーなどで壁に吹き付け、ブラシでこすりましょう。商品によっては、薬剤をかけて放置すれば自然に取れていくものもあります。漂白剤やカビ取り剤はホームセンターなどで購入できます。

コケが良く取れるアイテムとして、塩素系洗剤やお酢が紹介されることがありますが、外壁掃除には向きません。なぜなら、外壁の色が変わってしまったり外壁を傷めたりする場合があるからです。

➁高圧洗浄機を使う

家庭用の高圧洗浄機で水を高圧で吹き付けると、きれいにできます。しかし、高圧洗浄機は強い力で水を噴出するので、十分注意して使用しましょう。

➂スポンジでふき取る

スポンジに水を含ませてふき取ることも可能です。薄くコケがついただけなら、十分取れるでしょう。しかし、強くこすり過ぎると外壁に傷がついてしまう場合があるので、気をつけましょう。

まとめ

本記事では、コケとは何なのか、生えてくる原因、掃除する方法について解説しました。コケは放置すると、外壁や健康に良くないことがわかっていただけたと思います。コケはホームセンターなどで買える漂白剤や高圧洗浄機などできれいに掃除できるので、自力でできる場合は掃除してみてください。

また長い間放置してしまうと分厚いコケに育ってしまい、自力で掃除するのが難しくなります。そのような場合は、業者に依頼してきれいに掃除してもらいましょう。

外壁をきれいに掃除したいなら、堀内美建にお任せください。外壁塗装工事を手掛けているため、外壁の掃除も得意です。外壁のメンテナンスもできますので、外壁でお悩みの際は一度お問い合わせください。

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