コラム

相⾒積もりで失敗しない！塗装業者の危険性と⾒抜き⽅を徹底解説

2025年5月20日

外壁塗装を検討する際、複数の業者から相⾒積もりを取るのは⼀般的な⽅法ですが、実はその中に思わぬ落とし⽳が潜んでいます。
価格の安さだけで業者を選んだ結果、施⼯不良や保証トラブルに発展するケースも少なくありません。

この記事では、相⾒積もりにおける典型的なトラブルやその背景にある仕組み、そして安全に⽐較‧選定するためのポイントを詳しく解説します。

後悔しない外壁塗装を実現するために、ぜひ最後までご覧ください。

相⾒積もりで発⽣しやすい塗装業者とのトラブル事例

相⾒積もりを活⽤することで複数業者の⽐較が可能になりますが、安さを競うあまりに質の低下を招くケースもあります。
極端に安い⾒積もりを出す業者が、実際には下請け任せで管理が⾏き届かず、⼿抜き施⼯に繋がったという事例があります。
⾒積内容と実際の⼯事内容が⾷い違い、契約通りに施⼯されなかったケースも報告されています。

保証やアフターサービスがなかったり、⼯事後の不具合に対応してもらえないといった問題も頻発しています。
価格だけで判断するのは⾮常に危険です。

極端に安い⾒積もりによる⼿抜き施⼯の実例

相⾒積もりで最も注意すべきなのが、極端に安い⾒積もりを出す業者による⼿抜き施⼯です。
価格を下げるために、塗料の量を減らしたり、塗布回数を2回で済ませるなど、基本的な施⼯品質を落とすケースが後を絶ちません。
下請け業者へ丸投げし、管理がまったく⾏われていない例もあります。
結果、施⼯後1～2年で塗膜の剥がれやひび割れが発⽣し、再⼯事を余儀なくされたという事例もあります。

安さに⾶びつく前に、適正価格で品質の担保された施⼯かどうかを冷静に⾒極めることが⼤切です。

⾒積内容と実際の施⼯内容が異なるケース

⾒積書に記載されていた内容と、実際に⾏われた⼯事の内容が異なるというトラブルも相⾒積もりでは多く⾒られます。
⾒積書には「⾼耐久シリコン塗料使⽤」とあっても、実際にはグレードの低い塗料が使われていたというケースです。
契約時には含まれていたはずの付帯部塗装が省かれていたり、塗布回数が減らされるといったこともあります。

こうした問題を防ぐには、⾒積書の各項⽬について明確に説明を受け、施⼯中も確認を怠らないことが重要です。

保証やアフターサービスの放棄による被害

相⾒積もりで安さを優先して選んだ結果、保証やアフターサービスが⼀切受けられなかったという被害も多くあります。
施⼯後に塗膜の剥がれや⾬漏りが発⽣した際、「保証はついていない」「施⼯後の不具合は対象外」と⾔われてしまうケースが典型です。
保証書が発⾏されていない場合は、⼝約束だけでは対応を求めるのが難しくなります。

廃業や連絡不能により、修理依頼すらできなくなる事態も少なくありません。
契約時に保証内容を明⽂化し、責任の所在を明確にすることが必要です。

安さだけで選ぶと危険？相⾒積もりの落とし⽳とは

相⾒積もりではつい「最も安い業者」を選びたくなりますが、そこに落とし⽳があります。

価格を下げるために、塗料のグレードを落としたり、必要な⼯程を省略する業者も存在します。
職⼈の質や現場管理が⽢いと、仕上がりや耐久性にも悪影響が出ます。
⾒積には含まれていなかった追加⼯事費⽤が後から請求されることもあります。

こうしたリスクを避けるには、価格だけでなく⾒積内容や対応の丁寧さ、保証体制までを含めて判断することが必要です。

材料のグレードを下げて帳尻を合わせる仕組み

業者が安い⾒積もりを実現する⽅法のひとつが、使⽤する塗料のグレードを下げることです。
表⾯上は「シリコン塗料使⽤」と記載していても、実際には低品質な塗料や希釈率の⾼い製品を使い、コストを削減している場合があります。
塗料メーカーが推奨する塗布量や乾燥時間を守らず、効率優先で作業を進める業者もいます。

⼯程の省略や材料のすり替えは、⾒た⽬では気づきにくいため⾮常に厄介です。
価格だけで判断するのではなく、塗料の詳細や⼯程の説明を確認する姿勢が重要です。

職⼈の技術⼒や管理体制の不⾜に注意

安い⾒積もりには、職⼈の⼈件費を削っているケースも少なくありません。
結果、経験の浅い職⼈が施⼯を担当したり、現場の管理が⾏き届かないといった問題が起こります。
下請けに丸投げされている場合は、業者側が施⼯内容を把握しておらず、トラブルが起きた際の責任の所在も曖昧になります。
現場での進捗報告や品質チェックがされないため、気づいた時には重⼤な⽋陥になっていることも。

適正価格の裏には、適正な技術と管理が必要であることを理解しておきましょう。

契約後の追加費⽤や説明不⾜のトラブル

最初は安いと感じて契約したのに、⼯事が始まってから「追加費⽤がかかる」と⾔われるトラブルも⾮常に多く報告されています。

「下地が想定より傷んでいた」「追加で部材が必要になった」などと説明され、予想外の出費を求められるケースです。
事態の多くは、⾒積もりや契約時の説明が不⼗分だったことが原因です。

事前に詳細な現地調査を⾏い、追加費⽤が発⽣する条件や上限⾦額を契約書に記載しておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。

相⾒積もりサイトや仲介業者のデメリットと注意点

近年増えている相⾒積もりサイトや⼀括紹介サービスにも注意が必要です。

多くは無料をうたっていますが、実際には紹介を受けた業者が⼿数料を⽀払っており、その分⼯事費に転嫁されることがあります。
仲介業者が介在することで、施⼯業者との直接のやり取りが減り、責任の所在が曖昧になるケースもあります。トラブルが発⽣しても、サイト側が対応してくれない事例も多くあります。

安⼼して任せられる業者を選ぶには、紹介サービスの仕組みと責任範囲を理解しておくことが⼤切です。

無償紹介サービスに潜む責任の曖昧さ

「無料で業者を紹介」とうたう相⾒積もりサイトや仲介サービスには、⼀⾒便利そうに⾒える反⾯、重⼤な落とし⽳があります。
最⼤の問題は、紹介元が実際の施⼯や保証に⼀切責任を負わない点です。
契約後にトラブルが発⽣しても、「それは業者と直接の契約なので当社は関係ありません」と対応を断られるケースも珍しくありません。
紹介の場だけ提供して責任を取らない体制では、万が⼀の際に施主が孤⽴してしまいます。

紹介サービスの利⽤時は、その責任範囲と対応⼒を必ず確認しましょう。

⼿数料重視の仕組みが業者に与える圧⼒

多くの⼀括⾒積もりサイトは、紹介先の業者から⼿数料を受け取る仕組みです。
この⼿数料が⼯事⾦額の10～20％に及ぶこともあり、業者はそれを回収するために利益を削るか、どこかでコストを下げる必要に迫られます。
結果、塗料の質を落としたり、⼯程を省略したりといった施⼯レベルの低下が起こる可能性があります。
予算重視の受注になるため、丁寧な対応や⼿厚い保証を省くケースもあります。

紹介料の有無は、⾒積価格や施⼯品質に⼤きく影響する重要な要素です。

仲介業者の存在で顧客との距離が広がるリスク

仲介業者を介した契約では、顧客と施⼯業者の間に “ 壁 ” が⽣まれることがあります。
希望の施⼯内容やスケジュールの調整を仲介者経由で伝える必要があるため、意思のすれ違いや伝達ミスが起こりやすくなります。
担当者が頻繁に変わったり、要望がきちんと施⼯現場に伝わっていないことで、完成後に「こんなはずじゃなかった」という不満につながることも。

直接やり取りができない環境は、信頼関係の構築を妨げ、結果的にトラブルの⽕種になります。

失敗しない相⾒積もりの取り⽅と業者選びのコツ

相⾒積もりを効果的に活⽤するには、単に⾦額を⽐べるのではなく、条件を揃えたうえで内容を⽐較することが重要です。
使⽤する塗料の種類、塗布回数、保証の有無などを統⼀し、同じ条件で各社に⾒積もりを依頼しましょう。
業者の対応⼒や説明の丁寧さも判断材料になります。質問にしっかり答えてくれるか、細かい要望に柔軟に応じるかを確認しましょう。

最終的には価格と対応⼒、信頼性を総合的に⾒て、納得して任せられる業者を選ぶことが成功への近道です。

同条件・同仕様で⽐較する⾒積もり取得の基本

相⾒積もりを取る際に最も重要なのは、すべての業者に同じ条件・仕様で依頼することです。
塗料の種類や塗布回数、施⼯範囲、保証内容がバラバラでは、⾦額の⽐較が正確にできません。
⾒積もり依頼時には「使⽤したい塗料」「⼯事の⽬的（防⽔‧美観など）」「気になる劣化箇所」などを事前にまとめ、同じ情報を各業者に提供しましょう。

統⼀された条件で⾒積もりを取ることで、⾦額差の根拠が明確になり、不当に安い業者や過剰な⾒積もりも⾒抜きやすくなります。

業者の対応⼒‧説明⼒を⾒極める質問例

信頼できる業者かどうかを⾒極めるには、⾒積もり時の対応をしっかり観察することが⼤切です。
たとえば、「この塗料を選んだ理由は？」「保証の内容は？」「⼯事中の管理体制は？」など具体的な質問をしてみましょう。
その場で曖昧な答えをする業者や、資料を提⽰せず感覚で話す業者は要注意です。
根拠のある説明を丁寧にしてくれる業者は、施⼯内容にも責任を持っている可能性が⾼いです。

対応⼒と説明⼒は、そのまま信頼性のバロメーターになります。